会長挨拶

鳴門市医師会は昭和22年11月1日に設立され、以来70年間、戦後の歩みの中で、鳴門市や鳴門病院とともに、市民の健康と安全を守る取り組みを続けてまいりました。
その間に、医療保険制度の変遷、介護保険制度の確立等、様々な変革を経て現在に至っておりますが、その間になされた、多くの先輩方の御努力、並びに市民の皆様方の御協力に深く感謝致したいと思います。しかし、今なお、少子高齢化に伴う諸問題、地震・災害対策、救急医療等、対応すべき数多くの課題を抱えております。
中でも、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けて、住み慣れた地域で最後まで住み続けるための環境づくり(在宅医療、介護、生活支援一体化の促進)、いわゆる地域包括ケアシステムの確立が、喫緊の課題であります。鳴門市医師会におきましても、種々の研修会、審査会、訪問看護ステーション活動等を通じて積極的に取り組んでいますが、もちろん、私たちが単独で行えることではありません。地域の様々なネットワーク(医療・介護事業者、市民支援グループ、ボランティア団体等)および行政と一体となって取り組み、市民がともに、助け合い、豊かに暮らせる地域を目指して活動していきたいと考えております。
ただ、他の様々な組織と同様に、当会におきましても会員の減少(開業医の減少)、高齢化(会員の2/3が60歳以上)が進んでおります。日常診療の他、救急・防災医療、小児・学校検診、特定検診、予防医療、スポーツ活動のサポート等、種々の医師会活動にあたり、皆さまのご理解、ご協力をお願いする次第でもあります。
最後に、鳴門市医師会は鳴門市民の健康と安全と守るために、医療、福祉活動に鋭意邁進していく所存です。皆様の御協力、ご支援をお願い致します。
平成30年5月
鳴門市医師会会長 吉田 成仁